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所長プロフィール |
野村貴隆(のむらきよたか)。昭和34年(1959)生まれ。岩国小学校・岩国中学校・岩国高等学校・早稲田大学教育学部教育学科教育学専修卒業。専攻は臨床教育学。
教護院、中学校等の勤務後、平成5年に思春期臨床センターを設立。平成13年には単位制通信制高等学校サポート校、ネムハイスクールを設立。
在野の教育カウンセラーとして今までに1,300人以上の教育相談を担当してきた、教育フィールドに生きる現場人。
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産業革命以前の世界には「大人」しかいませんでした。完成した大人と小さな大人です。小さな大人は半人前の大人として扱われ、体力に応じた仕事があてがわれていました。
ところが、産業革命によって生活と生産が分離した時、小さな大人は「子ども」として発見されたのです。
20世紀の幕開けが「子どもの世紀」として誇らしく語られたのは、小さな大人を子どもとして認識するというパラダイムの大きな転換があったからにほかなりません。
ところで、21世紀。わが国の大人たちは私たちの未来である子どもを「育てる」ということに、自信を喪失しつつあるようにも見受けられます。学校病理や社会的事件を通じて「どうにかしなければならない」ことの多さに驚かされながら、しかし、「どうすることもできない」まま、ひとつひとつのできごとが急速に風化していってしまう・・・・・
私たちは、社会の中で子どもを育てるということについて、ふたたびパラダイムの転換をせまられているのかもしれません。
もしそうであるとすれば、あたらしいパラダイムの転換に関するキーワードは、「思春期」です。延長化した子ども時代でもなく、未熟な大人の代名詞でもない「思春期」という人生の区分を私たちは見定める必要があります。
学校教育在籍期間および親に対する経済的依存期間の延長化、社会的役割獲得および社会的承認の遷延(先延ばし)化。
これらのことが、生理的成熟を意味する第二次性徴の発現後も相当な期間継続するという、人類がはじめて経験する教育社会の「現実」が眼前に広がっているのです。
私たちはこの現実に対するために、教育相談部門である思春期臨床センターを平成5年に創設し、「思春期」に対する臨床教育学的アプローチがより精度の高いものとなるように意図しています。
21世紀のわが国の教育のあり方にいささかなりとも貢献をいたしたく、民間立という自由な発想と柔軟な現実対応機能を生かしながら、思春期を生きる人間を応援していきたいと私たちは考えています。
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